今年は本当に台風の多い年になっていますが、その合間の安定した天候のもと、
後期の八段考査が午前に、九段考査が午後に予定通り実施された。
今回総本部常任理事会から予定の審査員の先生は体調不良のため取りやめになり、
八段は欠員で、九段は司会の石原摂圀先生に司会と審査の兼務で加わって頂いた。
吟歴十三年以上の八段には20名が臨まれ、皆ベテランならではの安定した力を
発揮されていましたが、特に七段取得後久方ぶりに受験となる大ベテランの方も
連れ立って受験され、さすがという吟詠が続出し、12句の長い名詩を見事に吟じあげ
られ全員合格となりました。考査吟詠の後は、受験者数の加減から、審査員の講評や
吟詠の時間もとれず審査結果を慌ただしく発表して終了して残念な面もありましたが、
受験者の考査吟詠そのものが大変充実した八段考査会となりました。
午後の九段考査には八名の方々が臨まれました。
新体詩の吟詠は良さを出すのが難しく、講評は概ね辛口に。
しかし、新体詩としては課題があったかもしれませんが、他は
安定した実力を十分に発揮され、見事全員合格。
宗家から一人々々に詳細に講評があり大変勉強もでき充実した
九段考査会となりました。
( 記 藤原摂鵬 )
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