吟道摂楠流 後期八段・九段考査会
平成28年10月5日(水)9時30分?16時
台風18号が5日に近畿に接近で開催できるか心配していましたが、
少し北へそれ、接近も遅れたことで、思った程には影響を受けずに考査会を実施できました。
佐賀や横浜など遠方からの受験者も出席して頂けましたが、帰りの船便の関係で小豆島の
方は残念ながら欠席となりました。
八段受験者は18人で全員合格、詩文を完全に暗記されて姿勢もとても良く堂々と吟じられて
いる方が数名あり、誤吟・吟じなおし等のつまずき一切無しの全体的にレベルの高い考査吟詠が披露されました。
九段受験者は22人で、新体詩吟詠は漢詩吟詠に比べて馴染みが薄い分難しいのか、正確さに欠ける吟詠が目立ち、
教本に示された吟詠譜通りに、コンダクターなどで確認しながら、確実に稽古して基本を押さえて頂くよう注文の上、全員合格となりました。
八段・九段は数年前より受験者減少傾向の中で、それぞれ午前八段・午後九段と分けて一日の内に実施していますが、今回は
どちらも受験者が多く、それぞれ単独開催で行える盛会振りでした。
新設された最高段位十段も軌道に乗り取得者が増えてきている中、お弟子さんがどんどん昇段されている中、その指導者で八・九・十段等の
高段位を取得していない方が、お弟子さんが遠慮して受験を控える現象に配慮して受験して頂いている面も出てきています。
進級・昇段を積極的に進めて頂ける流れが強まることは、流派の元気のバロメーターなので、指導者層の方も一般会員層の方も、どんどん
最高段位十段を目指して取り組んで頂ければと存じます。 記 藤原摂鵬